ProjectLibre Desktop · ProjectLibre の使い方
タスク
タスクの扱い方 — ガント、ネットワーク、WBS、タスク使用状況の各ビュー、リンク、カレンダー、基準計画、タスクの検索と更新について。
ここからは、タスクと、それが ProjectLibre でどのように扱われるかを詳しく見ていきます。この話の土台は、図 10 と図 11、そして図 24、図 26、図 27 をめぐる段落ですでに示しました。タスクは、プロジェクト計画を組み立てる上で今なお中心となる要素です。ガント チャートとそのタスクの一覧が、プログラムの他の部分とどう連動して、完全な作業分解構造(WBS)や、プロジェクトを説明し、進捗の評価・リソースの再配分・問題箇所の特定を管理側が容易に行えるようにするその他の有用な分解を作り出すのか、もう少し踏み込んで学ぶ必要があります。タスクの記述は、これらすべての操作の土台です。そこで、まずガント チャートを改めて見直し、今度はコマンド リボンの一番上の行で「タスク」タブを選んだときに使える各機能に注目します。2 行目には 3 つのセクション(ビュー、クリップボード、タスク — 3 行目)があり、全部で 24 通りの選択肢があります(図 30 の大きな黄色の四角で囲ってあります)。
ビュー
ガントの選択
この機能行の左側、「ビュー」セクションにある「ガント チャート」ボタンは、すでに前に紹介したのでおなじみでしょう。このボタンを左クリックすると、「名前」「期間」「開始」「終了」など、プロジェクト管理に便利なラベルがあらかじめ付いたデフォルトのスプレッドシートが表示されます。ProjectLibre のガント ページの左下部分には、この作り込まれたスプレッドシートならではの機能がいくつかあります。
最初の列は、各タスクとサブタスクに単純な連番を振るだけの列で、1 から始まり、行が増えるたびに 1 ずつ増えていきます。つまりこの列は、「タスク」スプレッドシートの行番号です。
2 列目は、丸の中に「i」が入ったアイコンの列(図 30 のマゼンタの四角)で、情報を表示するための列です。タスクに制約を設定すると、このセルにアイコンが表示されます。アイコンの上にマウスを重ねると、その制約の説明が表示されます。
先頭の列またはタイトル行を左クリックすると、その行が強調表示され、複数行をまとめて挿入する操作に使えます。タイトル行を右クリックすると、(1) 列の挿入、(2) 列の非表示、(3) 検索の 3 つの選択肢を示すダイアログ ボックスが現れます。いずれかを選ぶと、情報を入力するためのダイアログ ボックスがさらに表示されます。最初の選択肢のダイアログ ボックスは下のとおりです(図 31)。フィールド変数には多数の選択肢があり(定義はマニュアル冒頭を参照)、選ぶと「フィールド」で選んだ名前のラベルが付いた列が追加されます(図 32)。この例では、新しい列に「Baseline1 Start」というラベルが付いています。この機能のおかげで、アナリストはプロジェクトを追跡するためにガント チャートの内容を柔軟に作り込めます。


このダイアログ ボックスの「列の非表示」を選ぶと、この新しい列(またはその他の表示中の列)を選んで消すことができます。最後の「検索」を選ぶと、フィールド名を検索できるダイアログ ボックス(図 33)が開きます。

「ネットワーク図」ビュー

図 34 は、サンプル プロジェクト「New Shower」の各タスクを要約の形で示したものです。見方によっては、このネットワーク ビューはガント チャートの右側(図 30)とよく似ており、中身の情報は同じです。「ネットワーク」ビューは、その情報をフロー図の形に並べ替え、各タスク行の情報をそれぞれのノード(ブロック)の中に収め直したものです。アナリストは、移動したいブロックの枠にカーソルを合わせてクリックし、ノードをドラッグすることで、図の中のタスク ノードを動かして見た目を変えることもできます。左クリックしたままマウスを動かし、選んだブロックを余白内の好きな位置に移動します。同様に、ブロック内部にカーソルを合わせて左クリックすると、キーボードから入力してタスクのデータを変更できます。
タスク間のつながりはそのまま保たれ、クリティカル パスに含まれるブロックには赤い枠が付きます。このビューでも、リンクの追加・削除・変更が行えます。タスクの依存関係を示す接続線にカーソルを合わせるとプラス記号が現れ、そこで左クリックするとダイアログ ボックス(図 35)が開き、接続を自由に変更できます。このダイアログ ボックスには開始元(From)と対象(To)の依存関係の順序がわかりやすいラベル付きで表示されます。依存関係の種類は FS(既定)、FF、SF、SS の 4 通りから選べます。FS は終了-開始(Finish-to-Start、開始元タスクの終了から対象タスクの開始)、FF は終了-終了、SF は開始-終了、SS は開始-開始を表します。接続の種類を変えると、当然タスク間の作業の流れも変わります。既定の選択肢が圧倒的によく使われます。このダイアログ ボックスでは、ラグ(正の数なら次のタスクが始まるまでの遅延、負の数なら先行タスクの完了前に後続タスクが始まることを示す)も追加できます。タスク間のラグタイムは、時間・日・その他の適切な時間単位の数値で指定します。下段の 4 つの選択肢で、リンクを完全に削除する、変更を反映する、操作を取り消す、またはオンライン ヘルプ ドキュメント(コミュニティ サイトにログインしているときに表示される ProjectLibre のウェブサイト上にあります)を開く、のいずれかを選べます。

最後に、「ネットワーク」ビューでは、タスクの時系列はそれほど完全には表示されません(カレンダーはなく、タスクの進行を示す開始日と終了日が表示されるだけです)。
作業分解構造
図 37 は、WBS(図 36 の青い楕円)を左クリックで選んだときに表示される既定のチャートです。この図は、各ブロックが独立している点で、タスクの「ネットワーク」フロー ビューと似ています。ただし、ブロック内の文字情報は、元のガント スプレッドシートの列に対応しており、この例では「コスト」(プロジェクトの進行中に入力されるコストを、このブロックからアナリストやマネージャーが確認できることを示します)と「予算」です。この「予算」の欄は空欄になっていることに注目してください。予算の列を追加するには、スプレッドシートのタイトル行を左クリックします。列を追加するための選択肢が一覧で表示されるので、「予算」を選びます。

このチャートは、「ネットワーク」ビューのチャートとほぼ同じ方法で編集できます。ブロック内の文字を左クリックすると、テキストを修正できます。また、ブロックの枠にマウスを重ねると、ブロックを移動できます。たとえば図 36 では、サンプル プロジェクトのタスク ブロックが横並びに配置されています。

目的によっては、WBS を縦方向に並べたほうが都合がよく、わかりやすい場合もあります(図 37)。ブロックの移動は、「ネットワーク」ビューの段落で説明したのと同じ手順で行います。移動したいブロックの枠にカーソルを合わせ、左クリックしたままドラッグして望みの位置に動かします。接続線も、ネットワーク ビューのリンクについて説明したのと同様の方法で変更できます。もちろんダイアログ ボックスは少し異なり(図 38)、アナリストにできるのは、階層関係を削除する(サブタスクのコマンド ラインで「レベル上げ」を選ぶのと同じ)か、それをそのまま受け入れるかのいずれかです。

最後にもう一点。ボックス内の説明文(タスクの説明など)がボックスの幅に収まらない場合、文字の表示領域内でカーソルを合わせて左クリックすると、行の続きが表示されます。この「右側をのぞく」操作は、前の段落で説明した「ネットワーク」ビューでも同じように使えます。その場合は、表示したい行の上にカーソルがあることを確認するとよいでしょう。
「タスク使用状況」ビュー

コマンド リボンの「ビュー」セクションの次の選択肢は「タスク使用状況」ビュー(図 39)で、入力された情報をもとに時間単位の作業量を示します。ビューの左半分(スプレッドシート部分)は各タスクへの総割り当て時間をまとめたもので、右半分(スケジュール部分)は、利用可能な作業者の時間を時系列に沿って時間単位で示したものです。スプレッドシート自体は、先に説明したガント チャートのスプレッドシートと同一で、違いは「タスク使用状況」ビューではこの情報の背景色が薄い黄褐色になっている点だけです。
ビューの右側には、予定されている作業が表示されます。あるタスクの予定作業は、その階層の各層にあるサブタスクに割り当てられた時間の合計であることに注目してください。たとえば、3 行目と 4 行目の時間を足すと、2 行目の親タスク(緑の四角)の月ごとの合計時間になります。この右側の時間を直接編集することも可能ですが、そうすると左側の合計が変わってしまい、端数の時間や日数がスケジュールに紛れ込んでしまう可能性も十分にあります(むしろその可能性のほうが高いかもしれません)。
拡大と縮小:

「ビュー」セクションの最後の選択肢の組は、ガント チャートのスケジュール側(右側)の時間軸を操作します。「拡大」コマンドを左クリックすると、計画された作業を日単位まで(「タスク使用状況」ビューのまま)表示するよう切り替えられます(図 40)。この操作を繰り返すと、1 日ごとに特定のタスクに充てる時間を時間単位まで細かく表示できます(図 41)。これは、どの「タスク」ビューでも「拡大」コマンドで選べる最も細かい時間の刻みです。


「縮小」は、当然ながらガント チャート右側の時間軸を「拡大」とは逆方向にリセットします。この一対の機能は、基本のガント チャートでクリティカル パスを評価するための目盛りを設定するのにとても便利です(図 42)。この図は、サンプル プロジェクト「New Shower」全体のスケジュールを、2 つの年の 3 つの四半期にまたがる合計 5 か月に縮小して示しています。もちろん、この 2 つのコマンドを使えば、レポートに印刷するためにガント チャートのサイズを調整したり、作業がどのように予定されているかを細部まで確認したりすることもできます。
クリップボード
「タスク」コマンド リボンの「クリップボード」セクションには、(1) 貼り付け、(2) コピー、(3) 切り取りの 3 つしか選択肢がありません。名前のとおりの動作をします。ガント チャートのスプレッドシートでこれらの機能を使うには、スプレッドシートの先頭列を左クリックして目的の行を選択します。選択した行は黒く表示され、選ばれたことがわかります。目的の行を選んだら「コピー」を左クリックし、複製を挿入したい行にカーソルを移動して左クリックしてそこを選択し、「貼り付け」を左クリックします。結果は図 43 のとおりです。

「切り取り」コマンドを使うと、スプレッドシート内で選択した行を削除できます。同じ結果は、ProjectLibre コマンド リボンの上部にある「元に戻す」コマンド(図 43 のマゼンタの四角)を選んでも得られます。この選択肢は、直前に実行したコマンドを取り消すだけのものです。この「元に戻す」矢印のすぐ右にある金色の矢印は「やり直し」矢印で、「元に戻す」の動作を打ち消します。このように、ProjectLibre には同じようなことを実現するコマンドが複数用意されています。ちなみに「切り取り」「コピー」「貼り付け」は、ガント チャートのスプレッドシートの行や列の上にカーソルを重ねて右クリックするだけでも呼び出せます。実際、このポップアップ ダイアログ ボックスには他にもいくつか機能があり、(1) レベル下げ、(2) レベル上げ、(3) 新規(ガント スプレッドシートのカーソル位置の上に新しい行を挿入)、(4) 削除(選択または強調表示した項目を削除)、(5) 展開(サブタスクを含む非表示の行を表示)、(6) 折りたたみ(サブタスクを含む行を非表示にしてサマリー タスクを表示)があります。
タスク

「タスク」タブのコマンド バーにある 3 番目で最後のコマンド群は、図 44 で赤い枠に囲まれています。「タスク」ビュー タブで扱うコマンド群の中では最大のグループで、このセクションだけで 15 通りの選択肢があります。
挿入と削除
この 2 つのコマンドは、メインのガント スプレッドシートで選択した行のすぐ上に新しい行を挿入するためのものです。行(たとえば図 44 の行 8)を左クリックすると、その行(または列)が選択され、「挿入」を選ぶと行 8 のすぐ上に空の行が追加されます。そこに新しいタスクやサブタスクの情報を入力すると、スプレッドシートの行番号は挿入した順番どおりにすべて振り直されます。
同様に、スプレッドシート内のアクティブなタスク行を選んで「削除」を左クリックすると、選択した行が削除され、やはり行番号が順に振り直されます。「挿入」や「削除」を使う行の選択は、左側のガント スプレッドシートのどの列で行ってもかまいません。コマンドの動作は行全体に対して実行されます。
レベル下げとレベル上げ
「レベル下げ」と「レベル上げ」のコマンドは、サブタスクの階層を表す方法を説明した導入部分で、すでに簡単に紹介し使っています。黄色の四角は、指定したサブタスクに「レベル下げ」を適用した結果を示しています。この操作を繰り返して、階層をさらにもう一段下げることもできます。もちろん「レベル上げ」は「レベル下げ」の逆で、階層を一段取り除くものです。
リンクとリンク解除
「リンク」と「リンク解除」のコマンドも、タスクやサブタスクが互いに依存し合う場合の接続方法を説明した導入部分で、すでに簡単に紹介し使っています(15 ページ以降)。この「タスク」リボンのコマンドを使うには、まずガント チャートの左側で、変更したいリンクでつながれている 2 つのタスク行のどちらかを左クリックして選びます。図 45 の行 2 のように、選んだタスク行は黒く強調表示されます。続いてリンクの矢印の反対側にあるタスク行(この例では行 8)に移動し、Ctrl キーを押したまま左クリックすると、行 2 と行 8 の両方が選択されます(図 45)。あとは ProjectLibre コマンド リボンの「リンク」(または「リンク解除」)コマンドを選べば、接続を変更できます。

また、リンク(図 45)やガント チャート右側の空白部分にカーソルを合わせて右クリックすると、図 46 のようなダイアログ ボックスが開きます。

「分割」を左クリックすると、縦の平行線が付いた小さなカーソルが表示されます。このカーソルをガント チャートのスケジュール側(右側)にあるブロックの 1 つに移動して左クリックすると、そのブロックが 2 つに分割されます。分割できるのはメインのブロック(黒いスケジュール バーではないほう)のいずれかです。この機能を使うと、繰り返し発生するタスクのイベントをガント スケジュール上に表示できます。
「割り当てを表示」の前にある白い丸(ラジオ ボタン)を左クリックすると、そのタスクにリソースの割り当てがすでにある場合、そのリソース割り当てが表示されます(図 47)。この操作は、タスク ビューと「リソース」ビューを切り替えるものです。割り当てを示す行には、ProjectLibre による行番号が振られません。この番号のない割り当て行は、削除コマンドでは削除できません。割り当ての編集(削除を含む)は、タスク自体を編集することで行います。

「リンクの表示」のラジオ ボタンも同様の切り替えスイッチで、ガント スケジュール ビューとリソース割り当てビューのどちらでも使えます。タスク間のすべてのつながりを表示するか、スケジュール側(右側)のチャートから消すかを切り替えるだけの機能です。
「カレンダーを表示」のラジオ ボタン(図 46)も、ガント スケジュール ビューとリソース割り当てビューの両方で使える同様の切り替えスイッチです。縦のグリッド線を表示します。ただし、このスイッチが制御するのはカレンダーのグリッドだけで、この 2 つのビューの上部 2 行にあるカレンダーの見出し自体の表示・非表示は切り替わらない点に注意してください。「行を表示」の切り替えボタン(これも図 46 のラジオ ボタン)は、この 2 つのビューの右側に横のグリッドを追加・削除するだけのものです。

図 46 のダイアログ ボックスに残る最後の 2 つの選択肢は、ガント スケジュール(ガント チャートの右側)の「バーのスタイル」(図 49)と「注釈のスタイル」(図 50)をカスタマイズするためのものです。これらの「スタイル」メニューは、どちらも選んだスタイルの表示・非表示を切り替えるだけのラジオ ボタンの集まりで、ここまでで見てきたとおり、ラジオ ボタンが塗りつぶされていればそのスタイルがガント スケジュールに表示され、空のラジオ ボタンであれば表示されないことを示します。この第 2 階層のダイアログ ボックスでは、ガント スケジュールのバーの色や形を変えることはできません。

図 49 は、既定の設定のままの「バーのスタイル」の第 2 階層ダイアログ ボックスです。変更の例として(図 48 に示したとおり)、チャート下部の空のラジオ ボタンを左クリックして「総余裕期間」のバーをオンにすると、ガント スケジュール チャート上のいくつかのタスク バーの末尾に青い斜めのバーが表示されます。この「余裕期間」のバーがリソースの一覧の一部を覆い隠してしまう点に注意してください。これは、用途によっては望ましくない場合もあります。

図 50 は、「通常のタスク」と「マイルストーン」という 2 つの既定設定を持つ「注釈のスタイル」の第 2 階層ダイアログ ボックスです。通常、アナリストはこの両方の注釈スタイルを表示しておきたいと考えるでしょう。ただし、図 45、47、48 の例では、どのタスクもマイルストーンとしてマークされていません。マイルストーンに設定するには、「情報」コマンド(図 48 の黄色の四角)に移動して左クリックします。すると図 51 のダイアログ ボックスが開きます。「詳細」タブに移動し、「マイルストーンとしてタスクを表示」のチェックボックスをオンにすると、「Kick-off Meeting」タスクがガント スケジュール上に黒いひし形として表示されます(図 52 のマゼンタの四角)。


情報
「情報」コマンド(図 48 の黄色の四角)は、前の段落で注釈のスタイルを説明する際にすでに紹介しました。ここでは、図 51 に表示される各タブを順に見て、それぞれが提供する機能を説明します。
「情報」機能を使うには、先にタスクを選んでおく必要があります。あるいは「情報」ボタンをクリックしたあと、新しいウィンドウが開く前にタスクを選ぶこともできます。情報ウィンドウが開くと、まず「全般」タブが表示されます。これは「情報」コマンドを選んだときに表示される既定のタブです。このタブは、プロジェクト タスクに関する主要な情報を 1 つの便利なメニューにまとめて入力するための、もう 1 つの手段です。ここでは、期間、開始日時、終了日時、完了率(入力するまでは空欄)、期間が見積もりかどうか(「?」が見積もりであることを示します)、実施する作業量(通常は時間または日数単位)、タスクに付けた優先度(0 から 1000 までの数値)、そして基準計画のスケジュールが決まっていれば入力済みの基準計画情報(開始日・終了日)を入力・編集できます。サンプル プロジェクト「New Shower」でこれまでスプレッドシートに直接入力してきた内容は、この「全般」タブに表示されます。
「情報」コマンドを正しく使うには、まず図 53 のようにタスクを選びます。この例では、「ガント」スプレッドシート(左側)の 1 列目にある「1」を左クリックして、キックオフ タスクを黒く強調表示しています。複数のタスク行を選んだ状態で「情報」コマンドをクリックすると、この方法では一度に 1 つのタスクしか編集できないという警告ボックスが表示されます(図 54)。単一のタスクを正しく選んだ状態で(図 53)「情報」コマンドをクリックすると、図 55 のダイアログ ボックスが開き、既定で「全般」タブが選択されています。



カレンダー
「カレンダー」は ProjectLibre のとても重要な機能で、関連するすべての計算の土台になります。したがって、プロジェクトの早い段階でカレンダーを割り当てておくことは、重要であり効果的でもあると考えられています。
カレンダー ウィンドウを開くと、通常は現在の日付の標準稼働カレンダーが表示されます。下の図 56 では青で示されている 2020 年 7 月のカレンダーがその例です。日付をマウスで左クリックすると、ウィンドウの左側にその日の勤務開始時刻から終了時刻までが表示されます。
カレンダーは、右上隅の矢印を使って前後に移動できます(図 57)。「ホーム」アイコンをクリックすると、現在の日付に戻ります。


「オプション」ボタンをクリックすると新しいウィンドウ(図 58)が開き、プロジェクトの 1 日あたり・1 週間あたりの稼働時間と、1 か月あたりの稼働日数を指定できます。ProjectLibre はこの情報をもとに、プロジェクトの期間を計算します。

ウィンドウ左上のスクロール矢印をクリックすると、他のカレンダーが表示されます(図 56)。ProjectLibre の「標準」カレンダーと、以前に自分で保存したカレンダーを選べます。これらの「標準」カレンダーのいずれも、プロジェクトに必要な稼働時間に合わない場合は、ProjectLibre を使って独自のカレンダーを定義し、保存することができます。
どの種類のカレンダーでも、既定の時間を変更しようとすると「既定外の稼働時間」のボックスが自動的にオンになる点に注意してください。そのため、「既定を使用」の選択肢が示す既定の時間そのものを変更することはできません。
左下の「新規」ボタンをクリックすると、新しいウィンドウ(図 59)が開き、稼働日・休日や稼働時間を自分で選んでカレンダーを作成できます。まず新しいカレンダーの名前を入力するよう求められるので、そのカレンダーの用途がわかる名前を付けます。新しい基本カレンダーを作成するか、既存の基本カレンダーを変更するかの 2 つの選択肢があり、変更する場合はウィンドウが切り替わって元にする基本カレンダーを選べるようになります。「OK」ボタンをクリックすると、指定した名前で新しいカレンダーが作成され、保存されます(図 60)。

土曜日と日曜日はすでに通常の稼働日になっています。木曜日は非稼働日にしてあり、マウス カーソルはすべての金曜日に印を付けています(カレンダー上の各金曜日の周りに四角い枠が表示されます)。左側のラジオ ボタンを使うと、金曜日も非稼働日にできます。特定の日をクリックすると、その日の種類や個別の稼働時間(たとえば祝日など)を指定できます。すべての日と国民の祝日、宗教上の休日を指定し、必要な稼働時間を定義し終えたら、「OK」をクリックするとカレンダーが作成され、保存されます。以後は、基本カレンダーの一覧から選べるようになります。

リソース
ProjectLibre には、タスクへのリソースの割り当てに優れた機能があり、割り当てたリソースをもとにスケジュールを最適化します。「タスク」コマンドの「リソース」をクリックすると、タスクにリソースを割り当てるウィンドウが開きます。「リソース」ウィンドウを開く前にタスクを選んでおくと、そのタスクの詳細があらかじめ表示された状態になるので便利です(図 61 の緑のハイライトで示されています)。ウィンドウを開いたあとでタスクを選ぶこともできます。

人やリソースを追加するには、リソースを選んで「割り当て」をクリックするだけです。新しいリソースは、標準で 100% の投入率で追加されます。この値は、パーセンテージをクリックして数値を直接入力するか、上下の小さな矢印をクリックして変更できます。
タスクから人やリソースを外すには、リソースを選んで「削除」をクリックします。
タスクの人やリソースを別のものに替えるには、リソースを選んで「置換」をクリックします。利用可能なリソースを一覧表示した新しいウィンドウが開き、新しい名前を選べます(図 62)。適切なリソース(名前)を選んだあと「OK」をクリックするだけで変更が完了します。たとえば George が Jean の代わりに入ります。George は 100% の工数で割り当てられますが、これも先ほど説明したとおり変更できます。

基準計画を保存
プロジェクトが進むにつれて、実際のスケジュールが当初のスケジュールから少しずつずれていくことに気づくはずです。あとで変更点を振り返られるように、異なる時点のスケジュールを基準計画として、名前を付けて最大 10 個まで固定・保存できます。プロジェクトにいくつかのマイルストーンがあるなら、そのタイミングで基準計画を作るのがよいでしょう。基準計画は、その時点のスケジュール・リソース・コストの情報をすべて保存します。プロジェクトを開始する前に、最初の基準計画を作っておくことをお勧めします。これにより、計画段階のスケジュールやコストと、現在の状態とを比較できるようになります。プロジェクトの途中で、たとえばプロジェクトの範囲が変わったことなどを理由に基準計画を改めたい場合は、別の基準計画を基準計画(1〜10)として保存できます。

「タスク」コマンド バーの「基準計画を保存」をクリックします。新しい「基準計画」ウィンドウが開き(図 63)、この時点のプロジェクト全体、または選択した作業だけを対象に、基準計画の名前を選べます。「OK」をクリックして確定すると、基準計画のスケジュールが保存されます。

あとで、保存済みのさまざまな基準計画を見比べることができます(図 64)。「New」プロジェクトは、製品の発売まで 23 日間という当初のスケジュールで基準計画を作成しました。メインのタスク バーの下にある、高さの低いグレーのバーがそれです。制作会社との契約交渉は、「Brainstorm」セッションと試作品の製作が始まってからでないと始まらない点に注目してください。マーケティングは、試作品 B の作業が順調に進み、契約交渉が最終段階に入った時点で始まります。これはラグ付きの SS リンクです。
関係者全員が参加した最適化セッションを「Brainstorm」セッションの最中に行った結果、試作品 B の作業の大部分を試作品 A の製作中に始められること、さらに契約担当やマーケティング担当の面々もやや前倒しで動けることがわかりました。こうしてスケジュールを 3 日間短縮できたので、これをガント ダイアグラムの右側に黄色がかった色で示した基準計画 1 として保存しました。
基準計画のクリア
「基準計画のクリア」をクリックすると、同じようなウィンドウが開きます。ここで、作成済みの基準計画を選んで削除できます。「OK」で確定すると削除されます。
検索
大規模なプロジェクトでは、目当てのタスクを見つけるのが難しいことがあります。「検索」機能(図 65)を使えば、これが簡単になります。「タスク」コマンドの「検索」をクリックします。検索キーワード(またはその一部)を入力し、検索対象のフィールド(この例では「名前」)を選んで、緑か青のボタンをクリックします。緑のボタンはカーソルより下の行を、青のボタンはカーソルより上の行を検索します。該当するタスクが見つかれば、グレーで強調表示されます。

タスクまでスクロール
大規模なプロジェクトでは、ガント チャート右側のスケジュール バーが画面の外に出てしまうことがあります。表示したいタスクを選んでから、「タスク」コマンドの「タスクまでスクロール」ボタンをクリックすると、そのバーが画面内に収まるように移動します。
タスクの更新
プロジェクトのスケジュールを作るのが第一歩だとすれば、実際の進捗を報告することは欠かせない第二歩です。すべてのタスクの進捗が定期的に更新されて初めて、ProjectLibre は正確なプロジェクト完了日を予測できます。

「タスク」コマンドの「更新」ボタンをクリックすると、「タスクの更新」ウィンドウが開きます。最も効率的な使い方は、先にタスクを選んでおくことです。そうすればウィンドウには、選んだタスクの詳細があらかじめ入力されています。完了率を実際の値に変更したり、タスクの「実績開始日」と「実績終了日」を入力したりできます。更新した情報をすべて入力してウィンドウを閉じると、ProjectLibre はプロジェクトのスケジュールを更新し、その変更がガント チャートや他のチャート、各種の表に反映されます。